細胞容積調節能は、動物細胞の生存に必須である。低浸透圧刺激後の細胞に見られる調節性容積減少(RVD)においては、容積感受性アニオンチャネル(VSOR)の機能が不可欠である。最近我々は、VSORの抑制性調節分子であるABCF2とα-アクチニン-4(ACTN4)との相互作用が、RVDに影響することを報告した。VSORチャネル活性には細胞内ATPが必要であるが、本研究では、その作用点がABCF2である可能性を検討した。その結果、ATPとACTN4へのABCF2の結合能には相関が見られ、細胞内ATPはACTN4とABCF2の相互作用を調節することでVSORチャネル活性を制御することが示唆された。
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