本研究ではアルツハイマー病(ア病)発症に関わる神経細胞死を制御する分子基盤の解明と創薬への展開を目的にし、ア病関連細胞死抑制因子ヒューマニン(HN)のシグナル分子探索と内在性HN様分子calmodulin-like skin protein (CLSP)のin vivoでの効果の検証、APPの新規変異体の役割について検討した。その結果、(1)HN誘導性遺伝子としてSH3BP5およびApollonを同定し、(2)新規A598T-APP変異体はAPP誘導性神経細胞死を抑制すること、(3)スコポラミン誘導性健忘症状をCLSPの腹腔内および脳室内投与で改善出来ることをin vivoで示した
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