研究課題
HPD1の生理機能を明らかにするために構築した3T3-L1細胞におけるHPD1ノックダウンシステムを用いて、以下の検討を行った。1. HPD1ノックダウン3T3-L1成熟脂肪細胞を用いた抗体アレイHPD1の機能を推測するために、ワイルド及びHPD1ノックダウン3T3-L1脂肪細胞を用いて2つのアレイ解析を行った。はじめに、HPD1ノックダウンにより発現レベルが変化するタンパクを網羅的に同定するために、抗体アレイを行った。さらに、HPD1ノックダウンによりリン酸化の程度が変化するタンパクを同定するために、リン酸化抗体アレイを行った。これらの結果、いずれのアレイにおいてもワイルド及びHPD1ノックダウン3T3-L1脂肪細胞間で、明らかな変化を認めるタンパクは見出せなかった。2. HPD1タンパクの細胞内局在性機能解明の一助とするために、HPD1の細胞内局在性の解明を試みた。まず、HPD1-GFPタンパクの蛍光は核及び細胞膜以外の細胞内に広く認められ、特定の細胞内小器官への局在を明確にできなかった。そこで、遠心分離による細胞分画の結果、HPD1タンパクはミクロソーム画分に局在することが明らかになった。さらにミクロソーム画分を界面活性剤(triton X100)で処理すると、本タンパクは、細胞骨格タンパクなどが多く局在するtriton X100不溶性画分に局在していることが明らかになった。
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Gastroenterology
巻: 149 ページ: 1030-1041
10.1053/j.gastro.2015.06.009