我々は、ob/obマウスの脂肪肝において高発現している機能未知遺伝子HPD1を単離した。本研究では、HPD1の生理機能を解明するために、レンチウイルスによるHPD1ノックダウンシステムを構築した。このシステムにより、3T3-L1脂肪細胞におけるHPD1発現はおよそ80%抑制された。HPD1ノックダウン脂肪細胞を用いて抗体アレイを行ったが、顕著に発現が変化するタンパクは見出せなかった。さらに、細胞分画法によりHPD1の細胞内局在を確認したところ、HPD1はミクロソーム画分に局在した。興味深いことに、HPD1は界面活性剤によりミクロソーム画分を可溶化すると、不溶性画分に局在した。
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