研究課題
腫瘍壊死因子α(TNF)を培地に添加して炎症状態を再現した所、添加8時間後から腸上皮バリア機能が低下し、この低下はアセチルコリンまたはカルバコールの添加により緩和され、更にこの低下の緩和はアトロピンの追加によって消失した。この時、NF-kBの活性化および複数の炎症関連遺伝子の発現がムスカリンシグナルによって抑制されており、TNFによって誘導されるIL-8の分泌も抑制されていた。以上の結果から、炎症時の腸上皮バリア障害に対して、腸上皮に存在するムスカリン受容体はバリア機能を補強すると同時に炎症の進展/拡散を抑制している可能性が示唆された。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Biochim Biophys Acta
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