膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)が膜型のセリンプロテアーゼ阻害分子HAI-1(Hepatocyte Growth Factor Inhibitor-1)を切断・不活化することにより膜型のセリンプロテアーゼであるマトリプターゼを活性化し、その結果セリンプロテアーゼ活性化カスケイドが始動することによりプロテアーゼ活性が異常に亢進した状態(Protease Storm)を引き起こすことを見出した。プロテアーゼ活性の亢進は上皮間葉転換(Epithelial-Mesenchymal Transition, EMT)を誘導し、がんの悪性化に関与することが明らかとなった。
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