第1世代の2型や5型AAVのキャプシドのheparinやムチンに対する親和性に基づいて、第2世代のキャプシドを種々に混合した新たなAAVベクターを作成し、そのアフィニティークロマトを用いて簡易精製する方法の開発を申請した。しかし、実験を進める過程で、type 1 およびtype 9 AAVベクターの各々を、適正製造規範(GMP)への準拠が可能な簡易精製法を確立できる可能性を見出した。そこで、高価なアフィニティークロマト用カラムの必要が無く、標準作業手順上の煩雑さを含む超遠心分離を含まないtype 9 AAVベクターの作成・精製のdown-stream processingを確立した。
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