研究成果の概要 |
Runx ファミリー(Runx1, Runx2, Runx3)は組織発生、細胞分化に関与する転写因子群で、RUNX2 遺伝子は甲状腺癌においても高発現し、血管増殖因子、マトリックスメタロプロテアーゼ、上皮間葉移行調節因子を正に制御している。本研究では塩化コバルトや低酸素インキュベーターを用いて甲状腺癌細胞に低酸素刺激を加え、Runx2発現が低酸素により抑制されることを明らかにした。これは低酸素の腫瘍内部ではRunx2が減少し、逆に血流の豊富な腫瘍辺縁ではRunx2の発現が高いことを示唆する。
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