研究課題
基盤研究(C)
15例のリンパ節転移を有す大腸癌例に関してRhoGDI2の発現を免疫染色で検討すると、原発巣に比較し、リンパ節転移巣で有意にRhoGDI2の発現は低くかった。RhoGDI2の発現が低い大腸癌細胞株HCT116でRhoGDI2を発現亢進させると、足場依存性の増殖、浸潤、足場非依存性の増殖は抑制された。RhoGDI2の発現亢進によりRac1の活性化、Pak1、Aktのリン酸化は抑制されており、β-cateninの量は減少していた。RhoGDI2の発現亢進で変化するmRNAをmicroarrayにより網羅的に解析すると、2倍以上増加した分子は517個、2倍以上低下した分子は135個であった。
人体病理、肝臓病理、腎臓病理、実験病理