研究課題/領域番号 |
25460425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
鹿股 直樹 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (60263373)
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研究分担者 |
山口 倫 久留米大学, 医学部, 准教授 (10309750)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 乳癌 / 浸潤性微小乳頭癌 / リンパ節転移 / マイクロアレイ / 免疫染色 / 病理組織 / 極性逆転 / 免疫染色 |
研究概要 |
乳腺の浸潤性微小乳頭癌は,比較的稀な乳癌の特殊型で,リンパ管侵襲,リンパ節転移の頻度が高い腫瘍である。しかし,この腫瘍の特異な形態像や浸潤・転移のメカニズムについては不明な点が多い。これまでに我々のグループで得た,浸潤性微小乳頭癌のDNA マイクロアレイ解析で明らかとなったマーカーについて多数症例を免疫染色で検討することが目的である。今年度は,市販抗体が利用可能なマーカーについては,購入の上,ホルマリン固定パラフィン包埋材料で免疫染色条件を検討した。C21orf118 (B lymphocyte activation-related protein),CaMK2N1 (calcium/calmodulin-dependent protein kinase II inhibitor 1) ,RPL5 (60S ribosomal protein L5),PJA2 (E3 ubiquitin-protein ligase Praja2)およびCD1D (T-cell surface glycoprotein CD1d precursor)について乳癌組織を染色する際に最適と思える条件設定を行った。また,市販抗体が入手できないマーカーについては,各々抗原ペプチドを合成し,ウサギを用いてこれらに対する抗血清を作製した。その後,ポリクローナル抗体を精製した。TXNIP (thioredoxin-interacting protein) ,SAMD13 (sterile alpha motif domain-containing protein 13) ,TCF4 (transcription factor 4) についての抗体が作製でき,これらによる免疫染色条件設定も完了した。乳癌手術症例230例についての組織マイクロアレイを作製し,上記の抗体等についての免疫染色を施行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
市販抗体を用いた免疫染色はいずれも比較的容易に染色条件最適化が可能であった。また,ポリクローナル抗体の作製も全て完了することができ,これらについての免疫染色の条件設定もすることができた。臨床症例(連続する浸潤性乳癌症例230例)での組織マイクロアレイを作製し,免疫染色を施行した。
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今後の研究の推進方策 |
染色が完了した症例群についての詳細なデータ分析をまず施行する。ただし,今回のコホート研究の症例群には浸潤性微小乳頭癌が5例しか含まれていないため,統計学的検索については不十分な可能性がある。そのため,必要に応じて,浸潤性微小乳頭症例を追加し,症例対照研究の形で研究をすすめるつもりである。
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次年度の研究費の使用計画 |
共同研究者の山口博士担当分の症例の染色にかかる費用は予定より低い金額で可能であったため。 薄切標本作製や免疫染色抗体・試薬の購入にあてる予定。
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