加齢に伴う大腸癌病態メカニズム変化とエストロゲンの関係についての包括的研究

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25460429
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 東邦大学 (2015-2016); 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2013-2014)
• 研究代表者: 本間 尚子 東邦大学, 医学部, 准教授 (70321875)
• 連携研究者: 新井 富生 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20232019) ; 山本 智理子 公益財団法人がん研究会, がん研究所 病理部, 主任研究員 (10280629) ; 石川 雄一 公益財団法人がん研究会, がん研究所 病理部, 部長 (80222975) ; 村松 正明 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50230008) ; 原田 信広 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00189705)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 大腸癌 / エストロゲン / 女性 / 年齢 / 閉経後

研究成果の概要

大腸癌の特性は、年齢、性、腫瘍局在部位により異なる。またエストロゲンの大腸癌での役割については抑制説、促進説とも存在し、コンセンサスは得られていない状況にある。エストロゲンの大腸癌における役割が、年齢、性、部位により異なる可能性がある。そこで、閉経後女性結腸癌に主眼を置き、手術検体について年齢、部位を考慮した統合的解析を行った。70歳以上か未満か、右側結腸癌か左側結腸癌かにより、癌部・非癌部でのエストロゲン濃度やエストロゲン受容体β発現の関係性に明らかな違いがみられた。大腸癌の病態生物学上、エストロゲンの作用方向が、年齢・部位により異なることが示唆された。

自由記述の分野

人体病理