腫瘍幹細胞の観点からみた新たな悪性リンパ腫の層別化

2015 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25460435
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 池田 純一郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20379176)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: 癌 / 悪性リンパ腫 / 腫瘍幹細胞 / 病理学 / アルデヒド脱水素酵素 / 活性酸素 / FoxO3a / ID1

研究成果の概要

ホジキンリンパ腫における腫瘍幹細胞的性格をもつ細胞は，活性酸素除去酵素を制御する転写因子FoxO3aの発現が高く，種々の悪性リンパ腫症例における検討ではFoxO3aの発現はホジキンリンパ腫・結節硬化型に多くみられ，inhibitor of DNA binding (ID) protein 1の発現と逆相関があり，それはEpstein-Barr virus(EBV)がコードするlatent membrane protein 1を介して制御されている可能性を示した．以上の結果から，EBV感染を介したFoxO3aとID1の関係がホジキンリンパ腫の腫瘍形成に重要な役割を担っている可能性が示唆された．

自由記述の分野

医歯薬学