NK細胞リンパ腫細胞株とEBV関連遺伝子を導入したヒトNK細胞とのプロテオーム解析により抽出された候補蛋白の中で、SOCS1とDFCP1が臨床検体でも発現亢進が認められた。これらはヒトNK細胞への遺伝子導入では明らかな細胞増殖やアポトーシスへの影響は認められなかった。一方NK細胞リンパ腫株ではDFCP1の遺伝子導入によって細胞増殖能の亢進が見られ、DFCP1のノックダウンではアポトーシス亢進が認められた。免疫沈降ウエスタンブロットによりDCFPはA73と結合することを明らかにした。DFCP1がEBV関連蛋白との協調によりリンパ腫の増殖、生存に関与することが明らかにされた。
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