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2014 年度 実施状況報告書

KIF5B-RET転座陽性肺癌症例の臨床病理像の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25460446
研究機関独立行政法人国立がん研究センター

研究代表者

蔦 幸治  独立行政法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (00392332)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードRET転座 / 肺癌
研究実績の概要

RET転座陽性腫瘍に対して併用が有用と考えられる殺細胞性抗腫瘍薬の治療効果予測因子に対する免疫染色を行った。RET転座例21例とともに、対照群として他の肺腫瘍で知られている遺伝子異常(EGFR46, ALK 20, ROS1 12, Her2 28, BRAF 15)例とそれらの遺伝子異常を有さない30例の計132例に対して thymidylate synthase, breast cancer susceptibility gene I, ribonucleotide reductase M1, βIII-tubulin, Programmed death-ligand 1 タンパクの5種類の因子の検討を行った。免疫染色の条件設定に手間取り時間を要した為に染色結果を現在解析中である。
また、生検検体からの解析をすすめるためにFISHに依存しないNanostring systemを用いてプローブセットを作製し、微小な検体からも各種転座が検出可能であることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

殺細胞性因子の検討において免疫染色の条件決定に時間がかかったこと、また、対照症例を増やしたことでそれらのTissue microarray作製に時間を要したが、染色は終了し現在解析中である。
また、年度末に職場を異動したことも解析結果の遅れを生じさせた一因と考える。

今後の研究の推進方策

殺細胞性因子に関しては結果から論文を作成予定である。
Nanostringを用いることで微小な生検検体においても各種転座の診断可能であることが明らかとなったが、前向きに症例を検討しFISHとの比較等を行っていく必要があると考える。

次年度使用額が生じた理由

本年4月16日付けで異動となったために一時的に研究遂行が困難となったため。

次年度使用額の使用計画

昨年度予定の物品等の購入に充てる予定である

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] HER2 gene mutations in non-small cell lung carcinomas: Concurrencewith her2 gene amplification and her2 protein expression andphosphorylation2015

    • 著者名/発表者名
      Suzuki M, Shiraishi K, Yoshida A, Shimada Y, Suzuki K, Asamura H, Furuta K, Kohno T, Tsuta K.
    • 雑誌名

      Lung Cancer

      巻: 1 ページ: 14-22

    • DOI

      10.1016/j.lungcan.2014.10.014

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Immunohistochemical status of PD-L1 in thymoma and thymic carcinoma.2015

    • 著者名/発表者名
      Katsuya Y, Fujita Y, Horinouchi H, Ohe Y, Watanabe S, Tsuta K.
    • 雑誌名

      Lung Cancer

      巻: 2 ページ: 154-9.

    • DOI

      10.1016/j.lungcan.2015.03.003.

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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