研究課題
基盤研究(C)
本研究では蛍光ナノ粒子を用いてソラフェニブ標的蛋白質群の発現レベルを高精度かつ定量的に診断する方法の開発を目的とした。ポリエチレングリコール (PEG) 修飾を施した蛍光ナノ粒子をリンカーを介してソラフェニブと結合させた。赤外線分光法により両者の結合性を検討したところ、想定した構造でソラフェニブ結合蛍光ナノ粒子が合成されていることが確認できた。細胞培養増殖活性阻害実験で、ソラフェニブに蛍光ナノ粒子を結合してもその細胞増殖阻害能が損なわれておらず、リンカー結合によるVEGFRへの結合力の低下がないことが示された。パラフィン包埋した細胞においての評価は撮影条件設定が困難であり今後の検討課題である。
肝臓外科