特異的な治療法の確立されていないトリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対する新規治療法開発をめざし、TNBC臨床検体で特異的にコピー数減少が認められたゲノム領域にコードされているインターフェロンガンマ(IFN-γ)に注目し、IFN-γがTNBCの増殖にどのような影響を与えるかを培養細胞を用いて検討した。TNBC由来培養細胞の多くでIFN-γによる細胞増殖抑制効果が確認できたが、TNBC由来にもかかわらず細胞増殖抑制効果が確認されないものもあった。また細胞増殖が抑制される機構も複数あることが細胞周期解析によって明らかになった。
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