研究課題/領域番号 |
25460472
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 裕之 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70375509)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | THG-1 / 扁平上皮がん / EGF / Ras |
研究実績の概要 |
扁平上皮がんは重層扁平上皮細胞を主な起源とし、食道、皮膚、肺などに発生する予後不良のがんである。しかしながらその詳しい発生機構については不明であり、分子標的治療薬は存在しない。申請者は扁平上皮がん新規がん遺伝子として Tsc-22ファミリータンパク質の一つであるTHG-1 を同定し、EGF経路でリン酸化されて腫瘍形成を促進することを明らかにした。今年度はさらにTHG-1の結合タンパク質として複数のタンパク質を見いだし、その結合が腫瘍形成に重要であることを明らかにした。さらにTHG-1ノックアウトマウスのフェノタイプの解析を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在まで全く不明であったTHG-1の腫瘍進展の分子機構を、結合タンパクの同定を介して明らかにすることができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
THG-1の腫瘍進展機構を示した論文の投稿を進める。またその他の結合タンパク質の解析、ノックアウトマウスの解析を進める。
|