一部のDNA修復酵素遺伝子の異常(発現量低下など)が、中心体過剰複製を引き起こすことが分かった。大腸がんにおいて、SASS6高発現が、中心体過剰複製、M期異常、染色体数的変化を誘導することと、患者予後不良因子となることが示された。非小細胞肺がんにおいて、SGOL1遺伝子のスプライスバリアントSGOL1-Bは高発現しており、M期異常、中心体過剰複製を誘導し、抗がん剤であるタキサンに対する耐性と関連性を示した。中心体制御因子であるSTK15遺伝子の過剰増幅が胃がんの予後予測規定因子となることを明らかにした。がんにおけるNEIL1-3発現異常が体細胞変異数と関連性を示すことが明らかになった。
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