研究成果の概要 |
類上皮血管内皮腫において検出されるTAZ/CAMTA1, YAP/TFE3融合遺伝子の機能を明らかにするために、不死化した血管内皮細胞に融合蛋白を発現させの局在、細胞増殖、結合するタンパクについて解析を行った。TAZ, YAPの局在は主に細胞質にみられるのに対し、融合タンパクは核への局在を示す傾向にあった。TAZ/CAMTA1の発現により軽度の増殖および運動能の増加がみられた。質量分析解析を行い共沈してくる蛋白の同定を行いERG, SIR7, AHNKなどのタンパクが同定された。今後これらの同定された分子の機能解析を進めていくことで、腫瘍形成の分子機構が明らかになるものと考えられる。
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