同種造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)の病態形成を解明するために、GFP陽性ドナー細胞の機能(細胞増殖及びアポトーシス)を可視化できる蛍光イメージングの確立は重要と考えられる。生体蛍光イメージングによって、生体内でアポトーシス細胞を検出することはできなかった。しかし、蛍光免疫組織染色により2次リンパ組織において宿主由来の単核球細胞のアポトーシスを検出することができた。また、増殖マーカーとしてKi-67を用いることにより、移植後早期にドナー細胞の著しく増殖することが明らかとなった。生体蛍光イメージングにより細胞機能情報の可視化は、今後さらに検討する必要がある。
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