寄生原虫の精製DNAをターゲットに各種原虫を特異的に検出可能な網羅的PCRスクリーニング法を開発し、以下の研究成果を達成した。(1)ケニアのHIV感染学童のEntamoeba属感染状況の分子疫学調査:健常児との比較においてHIV感染学童におけるアメーバ類感染の低下をみた。(2)非病原性とされてきたポレックアメーバが豚下痢症において病原性を示す可能性を提示。(3)トリコモナス属の分子疫学的調査:腸トリコモナスの人獣共通感染についてエビデンスを提示した。(4)その他、ジアルジア症、アメーバ性肝膿瘍の診断・報告、野鼠に分布するTrypanosoma属を分子同定によりT. grosiと同定。
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