レジオネラ感染に応答するのはC57BL/6由来のNaip5のみであることがわかった.Balb/cのNaip5は,C57BL/6のNaip5と同様にアポトーシスを抑制したが,パイロトーシスは誘導しなかった.A/JのNaip5は,アポトーシスにもパイロトーシスにもほとんど影響を与えなかったことから,機能自体が欠損していると考えられた.また、活性酸素種で誘導される細胞死は,C57BL/6-Naip5によって顕著に促進され,Balb/c-Naip5によって抑制された.これらの結果は,Naip5は,レジオネラ感染細胞に生じる刺激の種類に応じて細胞の生存を調節していることを示唆している.
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