免疫正常化因子ガレクチン9は自己免疫疾患やガンなどの難治性疾患根治の可能性をもつ新規薬剤シーズであり、我々は作用機序解明と承認を目指すべき対応疾患の特定に取り組んでいる。本研究においてガレクチン9の作用機序にTNF受容体スーパーファミリーの4-1BBを介した細胞内シグナル伝達が関与していることが判明した。さらにガレクチン9投与が、1)薬剤耐性大腸ガンに不完全なオートファジーを誘導してガンを殺傷、2)虚血再灌流障害マウスモデルにおける生存率の大幅な改善、3)HIVを潜伏細胞より目覚めさせ、同時に遺伝子に変異を導入して不活性化することを発見しそれぞれ学術論文にまとめた。
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