医学生向け多職種連携教育の基礎資料のために、医療、行政、福祉職を対象とした探索的調査を行い、2つの点に関して明らかになった。1)多職種連携教育に対する各職種の考え、役割、実習受け入れ時の利点と課題、2)地域包括ケアにおける医療職種間の連携構築に必要な要素である。今後充実が求められる地域包括ケアでの連携構築には、関係職種による継続的な会議、良好なコミュニケーション、調整役やリーダーの存在が重要な要素であることが分かった。これらの知見をもとに医学生向け多職種連携教育のカリキュラム(教育目標、方略、評価)のモデルを作成した。
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