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2015 年度 実績報告書

医学教育アウトカム評価法としてのカルテピアレビューシステムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 25460609
研究機関東北大学

研究代表者

亀岡 淳一  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30261621)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードアウトカム評価 / カルテレビュー / 基準連関妥当性
研究実績の概要

医学教育アウトカム評価法の一つとして、「診療録ピアレビューシステム」の開発を計画し、今回、指導医による評価との基準連関妥当性を検討した。
2014年4月~2015年3月に研究協力病院(関東・中部地方の3病院)の内科外来を新患受診し、卒後3年目研修医13名が診療し、最終的に入院となった患者65名(1研修医あたり5名ずつ)の外来診療録を、評価者5名が病院を別々に訪れて、評価表(診療の質評価:5段階15項目)に基づいて評価した。別に、各病院の指導医が研修医13名のパーフォーマンス評価(5段階10項目)を行い、両者のピアソン相関係数をSPSSで解析した。
研修医13名の「診療録評価」15項目平均点(5症例平均)の平均±標準偏差は3.26±0.19 (2.99-3.59)、「指導医による評価」10項目平均点の平均±標準偏差は3.75±0.81 (2.3-4.7)であった。「診療録評価(5症例平均)」15項目(C1~15)と「指導医による評価」10項目(P1~10)の相関係数は、C1「医療面接」vs P1「病歴聴取」(r=0.509)、C9「EBMに従っている」vs P3「臨床推論」(r=0.585)、C8「治療が適切」vs P4「治療」(r=0.307)、C15「概略評価」vs P10「概略評価」(r=0.306)などで正の相関が得られた。一方、C3「身体診察」はP2「身体診察」(r=0.132)との相関は低く、P6「カルテ記載」(r=0.315)との相関の方が高かった。また、P7「患者・家族への態度」は、C12「患者へのempathy」(r=-0.089)やC13「患者・家族への説明」(r=-0.281)とは全く相関しなかった。
主要な項目(医療面接、臨床推論、概略評価等)で高い基準連関妥当性が認められた。一方、診療録では評価が困難な項目(身体診察、患者医師関係など)も明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アウトカム評価としての診療録ピアレビューシステムの基準連関妥当性の検討2016

    • 著者名/発表者名
      亀岡淳一、大久保智哉、菊川誠、岩崎淳也、佐藤佐織、石井誠一、加賀谷豊
    • 学会等名
      第48回日本医学教育学会総会
    • 発表場所
      大阪医科大学
    • 年月日
      2016-07-29 – 2016-07-30

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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