新生児蘇生法講習会では講義、実技実習、シナリオによるシミュレーション実習が行われている。本研究では高機能シミュレーターなどの新しい教育機器を用いた新たな教育法開発を目指した。アンケート調査から現在の講習会の問題点として、一方向性講義の弊害、実際の蘇生とシミュレーションの乖離、インストラクターの指導能力が挙げられた。そこでクリッカーを用いた双方向性講義、高機能シミュレーターを用いたリアリティのあるシナリオ実習の方法を開発し、実施した。課題として、高機能シミュレーターの使用や高度な指導法に精通したインストラクターの養成が必要であると考えられた。
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