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2015 年度 実績報告書

生活習慣病の遺伝要因に関する知識が患者の行動変容と治療成績に及ぼす影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25460615
研究機関札幌医科大学

研究代表者

櫻井 晃洋  札幌医科大学, 医学部, 教授 (70262706)

研究分担者 福嶋 義光  信州大学, 医学部, 教授 (70273084)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード生活習慣病 / 遺伝教育
研究実績の概要

平成25年度に行った看護職者を対象とした遺伝に関する知識と認識の調査,ならびに平成26年度に行った,ソーシャルネットワーク上における遺伝関連用語の出現とその傾向の解析結果に基づき,看護師が自ら学びつつ,一般市民を対象にした遺伝教育を実践できるような教材(冊子)を作成した.
①一般編 遺伝に関する一般的な内容を全27ページにまとめた.内容は「遺伝とは」「遺伝と遺伝病」「DNAと遺伝子」「染色体」「DNA/遺伝子/染色体の関係」「遺伝の仕方」「ミトコンドリアと遺伝」「遺伝子検査の種類」「遺伝学的検査の種類」「遺伝情報の特殊性」「相談窓口」「遺伝カウンセリング」「おわりに」「参考文献・関連ホームページ」で構成した.今回の看護師を対象とした調査結果や以前に研究代表者が実施した,一般市民を対象とした同様の調査でも,遺伝を疾患との関連でのみ考える傾向が見られることから,極力疾患(特にメンデル遺伝病)には触れず,すべての人が当事者として問題になることという認識を持てるような内容とした.
②糖尿病と遺伝編 糖尿病は典型的な多因子疾患であるが,患者も多く,また家族集積性がみられることから遺伝要因の関与を気にしている患者は多い.しかしながら研究代表者の先行研究でも,特に家族歴がない患者の場合,ことさら自身の糖尿病発症に対する環境要因の影響を過大評価し,それが自己肯定感の低下につながっていると思われる例が多いことが明らかとなった.このため,本資料では,家族歴の有無にかかわらず,2型糖尿病発症には遺伝要因と環境要因の両方が関与すること,不利な遺伝要因を持っていたとしても環境要因の改善によって糖尿病の予防が可能であることを知り,望ましい行動変容につなげることを意識した内容にした.
これらの冊子を用いた市民教育および患者教育を実施し,その教育効果を経時的に追跡することが今後の課題である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Collection and analysis of genetics-related words posted on social media in Japan.2016

    • 著者名/発表者名
      Maruyama Y, Fukushima Y, Sakurai A
    • 学会等名
      ACMG Annual Clinical Genetics Meeting
    • 発表場所
      米国タンパ市
    • 年月日
      2016-03-08 – 2016-03-12
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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