研究課題/領域番号 |
25460616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
青松 棟吉 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (30571343)
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研究分担者 |
阿部 恵子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座助教 (00444274)
安井 浩樹 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (20362353)
植村 和正 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40303630)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | OSCE / 初期臨床研修 / 医学教育 |
研究概要 |
2013年6月1~2日に研修医の診療能力に関する形成的評価を目的とした研修医OSCE大会をResidents' Objective Skills Evaluation(ROSE)の一環として実施した。研修医は全国各地の研修病院からの合計20名が参加し、評価者として指導医や上級医、看護師、薬剤師合計58名が参加した。また、名古屋SP研究会、静岡医療コミュニケーション研究会から、合計13名の模擬患者が参加した。 このOSCEでは、各15分のステーション3つを用いて一人の患者の診療過程を再現する、sequential scenario形式を採用した課題3題を行った。これらの課題で、研修医は医療面接・身体診察・患者への情報提供など、実診療の様々な側面に関連した能力の評価を受けた。また、今回のOSCEは形成的評価をその目的としているため、各ステーションでの実技終了時にフィードバックの時間を設けた。このため、実際の運営においては、1ステーション15分のうち、10分を実技に、5分をフィードバックに充てた。 また、sequential scenario形式以外にも、単一のステーション(実技10分・フィードバック5分)で主に手技の評価を行う課題も7つ行われた。 研修医OSCE大会実施に当たっては、評価者標準化用の資料およびDVDも作成した。 2014年2月16日には、今後実施するROSEに向けた、新たな課題作成のためのワークショップを開催した。このワークショップには、23名の評価者が参加し、新たな課題3題の原案を作成した。今後はこの課題原案を基に、2014年6月に実施する予定のROSEパイロット版で使用する課題を作成していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2013年度はROSE用の課題作成に加え、評価者が評価に際して参照できるハンドブック、および課題解説用のDVD作成を予定していたが、達成できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2014年6月7~8日には、ROSEとして研修医を対象としたOSCEを開催する予定である。 その開催に向けて、2月に作成した課題原案からの課題作成、評価者用DVDおよびハンドブックを作成する。 さらに、9月には岩手県で県内の研修医を対象としたOSCEを開催する予定であるため、OSCE準備及びその後のフォローアップ調査に向けての手続きを進めていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初は、2013年度内にROSEに用いる課題を作成し、その内容を評価者に周知するための資料であるDVDを作成する予定であった。しかし課題完成に至らなかったため、DVD作成に必要な機器が未購入となり、次年度使用額が生じた。 DVD作成用の機器(パソコン・ビデオ・ICレコーダー)を購入する。
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