研究課題
慶應義塾大学循環器内科内に設置された事務局を中心として、関東圏内15の循環器専門施設と連携をとりながら順調に症例データの登録を続けている。2016年4月の段階で、おおよそ18000例の登録を終えており、うち2013年12月登録分までは2年間の長期的な予後の追跡も終了している。これらの登録ならびに追跡業務は専属のコーディネイターの技量に追うところが大である(研究期間内で、合計4名を臨時職員として雇用し、さらに3名をSMO各社から派遣してそのサポートを行った)。学術的な成果としては、9000-13000例登録時の解析結果などを主要学会(日本循環器学会、日本心臓病学会等)や英文学術誌に報告している。本年の主要成果としては、主に冠動脈インターベンションが施行された虚血性心疾患患者に対してガイドラインやエビデンス・ベースドの二次予防薬剤の遵守状況を集計し、報告している。その成果の一端は日本循環器学会のプレナリーセッションやシンポジウムの演題としても採択されている(Lipid Profile and Discharge Statin Use in Japanese Cardiovascular Patients および Disparity in the Application of Secondary Prevention Drugs after PCI: An Insight from the Japanese Multicenter Registry)。論文としては、入院中の手技関連の合併症予測に関する統計モデルの開発を主体的に米国の研究者と行い、そのトピックに関連して10編ほどの論文が採択されている。中でも4月に採択された腎障害に関する論文はビックデータの先駆的な活用として、一般のメディアの注目も集めた。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 10件、 謝辞記載あり 10件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 4件)
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