本研究の目的は大規模な糖尿病患者のデータベースを用いて、我が国の医療システムに多大な負担を与えている糖尿病の心理社会経済的な側面を評価し、それらに影響する諸因子を検討することである。大規模病院の専門外来に通院する糖尿病患者約4000名を対象とし、前向きコホート研究を行った。本研究の成果として、2型糖尿病患者における治療関連QOLとインスリン注射に関するセルフケアのレベルとの関連について、2型糖尿病患者における血清高感度CRPとうつ病との関連について、糖尿病患者の心理的負担感、うつ症状と血糖コントロールとの関係、などを国際学会で発表を行い、海外の一流専門誌に掲載された。
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