研究課題
基盤研究(C)
本年度は、インタープロフェッショナル薬学教育の一環として、臨床検査科及び臨床工学科における体験実習を行った。臨床検査科では、①検体検査、②生理検査、③細菌検査の3業務の実習を実施した。①検体検査では、取り扱う検体の種類、検査の流れ、各検査項目の概要について学習した。さらに血液像鏡検では実際に顕微鏡を用いて実習した。②生理検査では、検査項目の種類とその概要を学習し、12誘導心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図、呼吸機能検査、血液脈波検査などは実際の機器を使用した。また超音波検査及び脳波検査は実際の患者への検査を見学実習した。③細菌検査では、ディスク法と微量液体希釈法の薬剤感受性試験方法の原理について学習した。次に細菌検査室の業務内容を説明し、塗抹、分離、同定、感受性の実施と判定方法を学習した。最後に抗生剤感受性の結果から、院内感染活動への取り組みついて学習し、検査室の抗生剤感受性検査と薬剤部の使用状況によるデータからのラウンドについて学習した。臨床工学科では①血液浄化、②心臓外科、③循環器、④高気圧酸素治療の4領域の実習を実施した。①血液浄化領域では、透析室での臨床工学士の役割、透析治療の実際、特殊透析治療及び医師・看護師とのチーム医療について学習した。②心臓外科領域では、実際の心臓外科手術を見学し、人工心肺や補助装置としてのPCPS、IABPの使用を学習した。③循環器領域では、心臓カテーテル検査を見学し、現場での医師、臨床工学士、臨床検査技師、放射線技師及び看護師のそれぞれの役割について学習した。④高気圧酸素治療では、業務内容及び適応疾患、副作用について学習した。
3: やや遅れている
当初はインタープロフェッショナル教育の実習対象部門として、看護部、放射線部、リハビリ部、栄養部等も計画していたが、実習施設(福岡徳洲会病院)の新病院建築の進行状況や対象部門の人事異動等を鑑み、本年度は、臨床検査科及び臨床工学科のみの見学実習となった。
本年度は、インタープロフェッショナル教育の実習対象部門として、放射線部、リハビリ部、栄養部等も計画している。また対象学生もI期10名程度に拡大する予定である。
本年度は、インタープロフェッショナル教育の実習対象施設(福岡徳洲会病院)の新病院新築の進行状況や人事異動等を鑑み、当初予定していた看護部、放射線部、リハビリ部、栄養部等での実習ができず、臨床検査科及び臨床工学科のみの実習となったため。次年度は、インタープロフェッショナル教育の実習対象部門として、本年度実施した臨床検査科及び臨床工学科に加え、放射線部、リハビリ部、栄養部等での実習も計画している。また、対象学生数もI期10名程度と拡大する予定である。
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