研究課題/領域番号 |
25460652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
末永 綾香 熊本大学, 薬学部, 講師 (20040313)
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研究分担者 |
小田切 優樹 崇城大学, 薬学部, 教授 (80120145)
丸山 徹 熊本大学, 薬学部, 教授 (90423657)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 尿毒症物質 / トランスポーター / 慢性腎障害 |
研究概要 |
5/6腎臓摘出ラット(CKD)を作成し、1)コントロール群、2)CKD群に群分けした。これらラットの肝臓並びに小腸からライセートと膜画分を調製してCYP3A2、トランスポーターのタンパク質発現量をWestern blottingにより比較検討した。その結果、CKD群において肝臓及び小腸CYP3A2とトランスポーターのタンパク質発現の有意な変動が観察された。ラット由来初代培養肝細胞に尿毒症物質を添加培養した後、CYP3A2、トランスポーターのタンパク質発現量について、Western blottingにより比較検討した。その結果、尿毒症物質添加群の場合は、コントロール群に比べてCYP3A2、トランスポータータンパク質発現の有意な変動が観察された。Caco-2細胞に尿毒症物質を添加後48時間培養した後、CYP3A4、トランスポーターのタンパク質発現量についてWestern blottingにより比較検討した。その結果、尿毒症物質添加群の場合は、コントロール群に比べて、CYP3A4とトランスポーターのタンパク質発現が有意に減少することが観察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CKDモデルラット肝臓及び小腸におけるCYP並びにトランスポーター発現変動を確認した。今後、CKD時のトランスポートソームの機能調節の詳細を検討予定である。
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今後の研究の推進方策 |
CKD時における甲状腺ホルモンの動態特性評価並びに腎トランスポートソームの機能調節における甲状腺ホルモンの影響に関する検討を急ぐ。
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