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2013 年度 実施状況報告書

多発性骨髄腫における塩基除去修復の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25460673
研究種目

基盤研究(C)

研究機関群馬大学

研究代表者

齋藤 貴之  群馬大学, 保健学研究科, 准教授 (80375542)

研究分担者 村上 博和  群馬大学, 保健学研究科, 教授 (40166260)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード多発性骨髄腫 / 遺伝子多型 / 塩基除去修復遺伝子
研究概要

1)多発性骨髄腫における塩基除去修復多型解析
多発性骨髄腫患者93名に対して、塩基除去修復遺伝子のOGG1 Ser326Cys, XRCC1 Arg399Gln, APE1 Asp148Glu and MUTYH Gln324His の多型解析を実施した。OGG1Cys/Cys型が、多発性骨髄腫患者が健常者よりも高く、塩基除去修復多型が多発性骨髄腫の発症リスクに影響することが示唆された。また、塩基除去修復遺伝子多型と骨髄腫の病態リスクの関連も示唆された。今後も症例数を増やし、多型解析を継続する予定である。
2) 多発性骨髄腫における塩基除去修復遺伝子の発現解析
正常形質細胞、多発性骨髄腫患者検体の骨髄腫細胞、多発性骨髄腫の細胞株を使用し、OGG1, APE1, MUTYH, XRCC1, POLB, PARP1の塩基除去修復遺伝子の発現をreal-time PCR法で検討した。すべての細胞で発現が確認された。細胞株による発現量の相違が見られた。また、患者検体の骨髄腫細胞は、正常形質細胞に比較して、OGG1, APE1, MUTYH, XRCC1, POLB, PARP1mRNAの発現が2-20倍の上昇が見られた。以上から、骨髄腫の病態に塩基除去修復遺伝子発現の異常が関与している可能性が示唆された。今後、骨髄腫細胞株を使用して、塩基除去修復遺伝子の発現と抗がん薬感受性、塩基除去修復遺伝子発現と8-ハイドロキシグアニン量について、検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1) 多型解析は順調に症例の蓄積がされている。
2) 発現解析は、細胞株の解析は順調であるが、正常形質細胞のcDNAを入手するのに時間を要した。

今後の研究の推進方策

今後は、骨髄腫細胞株を用いて、塩基除去修復遺伝子の機能解析を行う予定である。骨髄腫細胞株にtransfectionが困難なため、レンチウイルスの系も検討している。

次年度の研究費の使用計画

実験に必要な物品は予想以上にある状態である。残額6779円では、その時点で必要な物品の購入は困難だった。
今後は、必要な物品を適切に過不足なく購入する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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