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2014 年度 実施状況報告書

血漿および関節液中のシトルリン化フィブリノゲンおよびその抗体定量法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25460678
研究機関信州大学

研究代表者

寺澤 文子  信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (40109210)

研究分担者 奥村 伸生  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60252110)
石井 亘  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (80452142)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードシトルリン化フィブリノゲン / ELISA / 関節リウマチ / 血中抗原濃度 / 血中抗体濃度
研究実績の概要

H26年度は,シトルリン化フィブリノゲンに対するモノクローナル抗体を作製した.業者に委託してシトルリン化フィブリノゲン抗体を産生するハイブリドーマを作製した.得られた中から高率に抗体を産生しているクローン2種を選択し,大量培養した.1リットルの培養液から,プロテインGを用いて抗体を精製した.
得られた2種の抗体について,ウェスタンブロット法でシトルリン化フィブリノゲンに対する抗体であることを確認した.これらの抗体を用いてあらためてELISAの基礎的検討を行ったところ,固層には5μg/mL,ビオチン化抗ヒトフィブリノゲンは10000倍希釈濃度,ストレプトアビジン-PODは10000倍希釈で良好な結果が得られることを確認した.
その条件を用いて,関節リウマチ患者14例,他の疾患対照2例,健常人21例の血中シトルリン化フィブリノゲンを定量した.今後は血中シトルリン化フィブリンゲン抗体の定量を行い,抗原または抗体と,MMP-3,抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体,リウマトイド因子などとの相関について検討していく予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

血清中シトルリン化フィブリノゲン定量のために,モノクローナル抗体を作製した.得られた抗体を用いて,ELISAによる定量の基礎的検討を行い,測定条件を確立した.得られた条件による,関節リウマチ患者,対照疾患患者,健常人の血清中シトルリン化フィブリノゲンを定量できた.

今後の研究の推進方策

今後は,同じ患者,健常人について,シトルリン化フィブリノゲン抗体の定量を行う予定である.得られた抗原,抗体濃度と,環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体,MMP-3濃度,リウマトイド因子などとの相関について検討し,シトルリン化フィブリノゲンの抗原,抗体濃度が,関節リウマチ患者の診断,経過観察・病態解明に意義があるのか,解析する.

次年度使用額が生じた理由

当初計画で見込んだよりも,試薬や器具類が安価で購入できたため,次年度使用額が生じた.

次年度使用額の使用計画

次年度使用額はH27年度請求額とあわせて実験用試薬とまとめのための物品の購入にあてる予定である.

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公開日: 2016-05-27  

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