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2013 年度 実施状況報告書

ポルフィリン生合成系タンパクをマーカーとした口腔がんパーソナライズド光線力学療法

研究課題

研究課題/領域番号 25460680
研究種目

基盤研究(C)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

長田 哲次  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (60264058)

研究分担者 守本 祐司  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (10449069)
増本 一真  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50464136)
加藤 文度  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60204492)
小倉 俊一郎  東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (90343160)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードアミノリブリン酸 / プロトポルフィリンIX / 口腔癌 / 光線力学療法
研究概要

アミノレブリン酸(ALA)を用いた光線力学療法(PDT)に対して高い感受性を持つ口腔がんの分子生物学的、遺伝子学的、病理学的な特徴を明らかにするために、ALA を投与したのち口腔がん検体を採取して、ALA の代謝産物であるプロトポルフィリンIX(PpIX) 濃度と、ポルフィリン生合成関連タンパクの発現パターンや病理学的特徴との連関を明らかにする。さらに臨床検体からがん細胞を分離培養して、ALA-PDTに対する感受性を評価する。上記の検討に基づき、ALA-PDT に高い感受性を示すと予想される口腔がんに罹患した症例に対してはALA-PDT を行い、抗腫瘍効果を検証する。
平成25年度の研究実績:口腔癌患者においては、ALA非投与においてもPpIX産生が増加していることが知られている。このことは、病変部位におけるALA代謝異常が示唆され、本研究の目的であるALA-PDTに対する感受性の高い口腔癌の選別に有用な情報を与える可能性がある。そこで本年度においては、口腔癌患者のバイオプシー検体の採取を進め、蛍光測定ならびに生化学的分析を開始した。また、病巣におけるPpIXの検知を目的に、励起光として青色光(409nm)LEDリング照明付カメラを開発して、口腔粘膜病変のPpIXに由来する蛍光について、癌病変のみならず前がん病変を含めた検索を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

口腔癌の主として新患症例を対象に症例数にはばらつきが見られるが概ね順調である。

今後の研究の推進方策

研究成果の信頼性を高めるために症例数を積み重ねて検討を進めていく。集積した試料に関しては、病理学的分析ならびに生化学的分析を行い、口腔扁平上皮癌におけるPpIX 濃度を高くするポルフィリン生合成関連タンパクの発現パターンを類型化し、がんの組織型、分化度、発生母体との相関を明らかにしていく。

次年度の研究費の使用計画

当初予想していた口腔癌患者数が目標数値を下回ったため、分析・解析の所要が持ち越しとなった。加えて、初年度購入を予定していた青色光(409nm)LEDリング照明付カメラの開発がH26年度にずれ込んだため。
405nmLEDのリング照明は現時点で制作購入間近である。

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公開日: 2015-05-28  

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