研究成果の概要 |
臨床検査値の分析前変動要因に関する報告の多くは、標準化以前のため相互比較が困難で、分析条件も不完全である。本研究では、主要な変動要因について測定値を標準化して実験を系統的に行うことを計画した。 血清試料の保存温度は、-30,-20,-10, 0, 4, 10, 25, 37℃の8条件で検討、-10℃前後で不安定な項目が多かった。日内変動では、Fe, P等で大きな変化を認めた。体位の影響は、30分間隔で体位変換し5分毎採血で検討した。立位(臥位)→座位で変動する検査では20分の安静が必要と判明した。月経周期変動はHDL-C,Na,TCで認めた。今後より多くの変動要因について分析を続けたい。
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