研究課題
肺癌組織については、追加解析分を合わせ、進行肺癌症例100名近くの収集が行えた。最終的に超音波気管支鏡検査における重篤な合併症の報告はなく、有害事象の観点からも検体収集は安全と判断している。mRNA発現解析については、ΔCT値にて、ABCトランスポーターに関しては、MDR1 中央値14.1、最小値2.3、最大値7.8、平均値±2SD 8.0±4.3(以下同順に繰り返す); MRP1 9.6、-0.1、3.4、3.4±2.5; BCRP 14.1、1.0、8.0、7.9±4.8であった。 TSは6.8、0.9、3.8、3.8±2.2であった。細胞骨格タンパク質に関しては、TUBB3 12.5、0.2、4.7、4.9±4.0; Cofilin1 4.4、-1.5、0.4、0.4±2.0; Gelsolin 4.3、-5.0、-1.6、-1.5±3.1であった。血管内皮増殖因子に関しては、VEGF-A 6.9、-1.5、1.5、1.8±2.9; VEGF-B 6.3、-1.8、1.7、1.7±2.7; VEGF-C 18.4、2.5、7.4、7.7±4.0であった。がん幹細胞関連タンパク質に関してはALDH1A1 7.8、-3.7、1.4、1.6±5.2; CD20 10.2、1.1、5.2、5.4±3.8; CD24; 6.1、-3.1、1.0、1.1±3.6; CD44 5.9、-3.2、-0.4、-0.3±2.7; POU5F1 13.3、-0.4、8.5、8.4±4.3; PROM1 14.7、-0.5、5.6、5.8±6.7; Nanog 16.6、-0.9、9.1、9.2±5.2; KLF48.8、-0.7、4.9、4.5±4.0; Notch1 10.0、1.4、4.8、5.0±3.5であった。その他、肺癌において予後に影響を与える可能性のあるタンパク質のmRNAレベルについては、HGF 14.5、3.2、7.9、8.2±4.4; MET 13.6、0.0、2.8、3.1±3.9であった。これらのデータについて、予後との相関を明らかにするために現在、症例の予後調査を行っている。予後が明らかになった段階で全生存期間に対する影響を評価し、また、治療効果との相関を評価して、個別化治療の新たな因子となる可能性のあるmRNAの発現状況を明らかにしたい。
すべて 2015
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Chemotherapy
巻: 61 ページ: 93-98
10.1159/000441486.
Cancer Treat Commun
巻: 4 ページ: 117-120