研究課題/領域番号 |
25460693
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
清水 利昭 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50468055)
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研究分担者 |
大山 陽子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 特任助教 (20583470)
竹之内 和則 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (30646758)
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70250917)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | HMGB1 / adipocyte / adiponectin / obese / diabetes / metabolic syndrome |
研究実績の概要 |
ヒト脂肪組織を用いた免疫組織染色で、BMIが高値のヒトではBMIが正常のヒトと比べ脂肪細胞の細胞質がHMGB1で強く染色されてくることを認めた。これまでに行ってきた in vitro 実験と併せ、HMGB1が肥大大型脂肪細胞から分泌される新規の炎症性アディポサイトカインであるという我々の仮説に一致した結果となった。 今後はメタボリック症候群の病態形成において、肥大大型脂肪細胞から分泌されるHMGB1の生理的役割を in vivo を中心に研究を進め、またアディポネクチンとの関連性について解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでは、in vitro での研究が中心であったが、ヒト脂肪組織を使った解析でHMGB1が新規のアディポサイトカインであるという結果を得た。
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今後の研究の推進方策 |
in vitro 実験とマウス実験から得られた、血中HMGB1値とアディポネクチンが逆相関の関係にあることを、ヒトにおいても確認する。そしてこのバランス異常が糖尿病、インスリン抵抗性、動脈硬化、血栓症といった生活習慣病のリスクにつながるという我々の仮説の検証を進める。
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