研究課題
基盤研究(C)
本研究では、変形性膝関節症に伴う疼痛発症の分子機序の解明を最終的な目標としている。本研究期間内では、①関節液、滑膜中に存在しオステオポンチン受容体であるCD44を発現している間葉系幹細胞による膝疼痛改善効果の検証を行い、幹細胞の関節内投与が疼痛改善に有効であることをラットを用いた実験で明らかとした。②神経組織学的解析手法を用いた関節疼痛発症の評価法の確立を目的として、関節内、関節周囲より投射する脊髄後根神経節の領域の同定を行った。③関節内侵襲後の関節液中の炎症性サイトカインの動態解析と臨床データとの相関解析を行い、受傷後期間、関節液サイトカイン濃度、術後の回復度の間に相関関係を見出した。
整形外科学