末梢神経損傷に伴う病的な痛み(アロディニア)が、GluN2B の1472番目のチロシンをフェニルアラニンに置換したマウス(Y1472F-KI)では抑制されることから、我々は本マウス脊髄後角を用いたプロテオミクス解析を行い、Brain enriched guanylate kinase associated protein (BEGAIN)を同定した。 本課題内でBEGAIN抗体を作製し、局在が脊髄後角IIi層に限局していること、またノックアウトマウス作出し、アロディニアが抑制されることを確認した。これらの結果から、BEGAINは脊髄後角で病的な痛みの発症調節を担う分子であることが示唆された。
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