日本人地域住民において尿アルブミン測定が将来の心血管疾患発症、腎機能低下・尿アルブミンレベル悪化を予測するか、また尿アルブミン測定法としてHPLC法と通常の免疫法で違いがあるかを、平成23年確立した秋田県北秋田市の住民コホートで前向きに5年間フォロー検討した。565人フォローでき、推定糸球体濾過率低下、尿アルブミンレベル悪化両方に2つの方法の尿アルブミン高値、HPLC法と免疫法の差が小さいこと(尿細管でのアルブミン処理能低下を示唆する可能性ある)が予測因子となることが判明し、HPLC法尿アルブミン測定の意義が明らかとなった。心血管疾患発症の予測因子としての意義は現在解析中である。
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