生活習慣病の危険遺伝子の解析では、生活習慣病の解析にも関わらず、生活習慣を考慮しては行われていない事が多く、実臨床にあまり役立ない。そこで、生活習慣のデータを踏まえた生活習慣病危険遺伝子の解析を行った。また、遺伝子環境因子相互作用を踏まえた実臨床に使用可能な生活習慣病リスク評価も考案した。合わせて、既報の生活習慣病危険因子の知見を深めるとともに、ホルモン因子(例えば、血漿レニン活性、アルドステロン値、その比、等)が死亡あるいは生活習慣病のリスクであることを明らかにした。これらの知見は、実臨床に直接役立ち、個別化医療(precision medicine)へ繋がるものと思われた。
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