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2013 年度 実施状況報告書

児童と保護者の栄養知識を問う質問票開発および栄養知識と栄養摂取の関連の定量的評価

研究課題

研究課題/領域番号 25460740
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

朝倉 敬子  東京大学, 大学院情報学環, 助教 (40306709)

研究分担者 佐々木 敏  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70275121)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード食育 / 栄養知識 / 栄養摂取 / 児童 / 保護者
研究概要

平成25年度は、栄養に関する知識レベルを評価する質問票(栄養知識質問票)の作成とそれを用いた小規模なパイロット調査、およびより大規模に栄養知識と栄養摂取の関連の定量的評価を行うためのフィールドの準備を行った。
栄養知識質問票は、過去に日本人を対象に開発され、研究で使用されたものは存在せず、欧米の論文で使用されているものを参考に作成した。英国から報告のあった論文で使用されている質問票の構造にならい、1)栄養素に関する基本的な知識、2)食事摂取基準に対する認識、3)各食品に含まれる栄養素、4)食品選択行動に影響を与える因子、5)食事と疾患の関連に対する認識の有無、の各項目に対する質問を作成した。個々の質問内容も、前出の論文をはじめとする過去の欧米からの報告を参考にしたが、質問に含まれる欧米で一般的な食品・食習慣については、質問の目的をできる限り変えない範囲で日本で一般的な食品・食習慣に置き換えた。大規模調査で使用することを想定している質問票よりも多めの質問を含む栄養知識質問票(案)を、低学年児童用(2-3年生相当)、高学年児童用(4-6年生相当)、保護者用の3種類作成した。
続いて、できあがった質問票案を用いて、質問票への回答のしやすさおよび設問の適切さを判断するためのパイロット調査を行った。小学生児童とその保護者を機縁法でリクルートし、栄養知識質問票(案)に実際に回答していただいた。低学年児童19名、高学年児童25名、保護者41名の参加を得、質問票全体への正答率は低学年72.7%、高学年65.2%、保護者68.8%であった。
パイロット調査の結果を踏まえて栄養知識質問票の内容を確定し、大規模調査の準備を行った。大規模調査は沖縄県にて実施予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の予定は栄養に関する知識レベルを評価する質問票の内容の確定と、大規模調査を実施するための研究フィールドの確立であった。質問票の作成およびそれを用いたパイロット調査は終了し、質問票の内容は確定された。大規模調査は沖縄県八重瀬町の小学校の協力を得て実施が可能な状況となっており、平成26年度に調査実施予定で準備を進めている。東京大学医学部倫理委員会での当該研究の倫理審査は終了している。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、平成25年度に準備した沖縄県での調査を実施する。データ収集は平成26年5月~7月に行われる予定である。調査は紙ベースで行われるため、得たデータを電子化し、平成26年度中に解析を始める予定である。調査対象児童数は、小学校の協力を得られているため、2000名程度の予定である。保護者については児童数の半数の1000名程度の協力を見込んでいる。協力者が少ない場合には、他の地域でも調査を実施することを検討する。

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公開日: 2015-05-28  

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