研究成果の概要 |
今回の研究で同意の得られた59例の消化器がん患者について、各種遺伝子型と生命予後、体重減少との関連について解析を行った。結果、IL-1RN VNTRの2-repeat alleleをもつ人、IL-6 -634 G/G遺伝子型を持つ人、IL-10 -1082 A/G遺伝子型を持つ人、のそれぞれにおいて、調整ハザード比が9.20, 41.01, 6.49と、有意に生命予後が悪くなることが観察された。また、体重減少についての解析では、AKT1 rs1130233遺伝子多型のAアレルを持つ人において、半年以内に5%以上の体重減少を起こすリスクの調整オッズ比が4.57と、有意なリスクの上昇が観察された。
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