研究課題/領域番号 |
25460747
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
高嶋 直敬 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80435883)
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研究分担者 |
藤吉 朗 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (10567077) [辞退]
上島 弘嗣 滋賀医科大学, アジア疫学研究センター, 特任教授 (70144483)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 地域一般住民 / 睡眠時無呼吸 |
研究実績の概要 |
本研究は一般地域住民から年齢層化無作為抽出した集団のうち頭部MRI検査等の潜在性動脈硬化に関する調査に協力が得られた調査協力者に対して、新たに睡眠時無呼吸に関する検査を同意を得て追加で行い、睡眠呼吸障害の地域における実態を明らかにするとともに 潜在性動脈硬化症との関連について検討を行うものである。 平成27年度は調査を48回実施し、47歳から77歳までの男性293名に睡眠時無呼吸調査への協力依頼を行い、同意の得られた247名(同意率84%)について酸素飽和度の測定及び睡眠呼吸障害の問診票であるEpworth sleepiness scale(ESS)による問診を実施した。 睡眠呼吸障害の指標として3%ODI≧15と定義した。3%ODI(Oxygen Desaturation Index、酸素飽和度低下指数)は睡眠時に酸素飽和度が3%以上低下し、2分以内に元の値まで回復した場合をdipと定義し、dipの1時間当たりの回数を示す指標である。睡眠呼吸障害は32%にさらにESS11点以上の者を合わせると43%に達した。全調査集団のうちデータが取れた535名を対象に検討すると、睡眠呼吸障害は25%に見られた。うち睡眠時無呼吸の既往歴がある者は7%であった。 今後、背景因子などの詳細について検討を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度に頭部MRI等の潜在性動脈硬化に関する調査に協力を得られた調査協力者全てへのリクルートを終了した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度であり、睡眠時無呼吸及び潜在性動脈硬化指標との関連について横断研究での詳細なデータの解析を進め、学会、専門誌等での報告を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成25年度の調査が遅れたことにより、調査全体の進捗が遅れたことからデータ解析等を平成27年度下半期に予定していたが困難であったため、次年度使用額が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度中に調査を予定通り終了できたことから、データ解析を平成28年度に予定しており、これらに必要な機器等の整備及び、成果発表に関する旅費等に使用を予定している。
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