研究課題
本研究の目的は、簡便で被爆リスクがなく、またCT内臓脂肪面積と極めて高い相関を示す内臓脂肪面積測定装置であるHDS-2000(DUALSCAN)を用い、武田病院とNTT西日本京都病院の健診受診者を対象に、①横断解析として、各肥満指標(BMI, ウエスト周囲長、内臓脂肪面積)と高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病発症の有病率との関係を検討すること、②1年後の各肥満指標の変化と、血圧値、脂質値、血糖値の変化との関係を検討することである。平成26年度は、本研究プロトコルおよび説明文章を作成した。京都大学、武田病院、NTT西日本京都病院の倫理審査委員会から承認を得た後、研究を開始した。
3: やや遅れている
計画では、平成25年11月からの症例登録開始を目標としていたが、当初予定していた研究実施体制が構築できず症例登録を開始することができなかった。これに対し、同意取得、データ管理および内臓脂肪測定の担当として京都女子大学 家政学部の宮脇尚志教授を研究分担者として、また、統計解析の担当として東京大学大学院医学研究科公共健康医学専攻生物統計学分野の大庭幸治准教授を研究分担者として追加した。平成26年度は、研究分担者・協力者の協力の下、本研究プロトコルおよび説明文章の作成を実施した。研究開始の遅延により目標症例数を達成することは難しいため、当初の計画では前向きにデータを収集する予定であったが、既存データも利用する研究計画に変更した。最終的に、平成26年11月13日に京都大学で、平成27年1月29日にNTT西日本京都病院で、平成27年2月2日に武田病院グループで倫理審査委員会から承認が得られた。各施設で手順等についての確認を実施した後、平成27年3月より研究を開始した。
平成27年度は、研究分担者・協力者の協力の下、症例登録を推進するとともに、データクリーニングを実施し、統計解析用のデータセットを作成する。さらに、統計家の協力の下、①横断解析として、各肥満指標(BMI, 腹囲、内臓脂肪面積、皮下脂肪面積)と血圧高値、脂質異常、血糖高値との関係、②経年変化を評価できた受診者については、各肥満指標の変化と、血圧値、脂質値、血糖値の変化との関係を検討する。
主に研究開始が遅れたことにより、計画していた支出が発生しなかったことである。
本研究を開始したので、速やかに予定していた費用に支出する。また、研究分担者へ分担金として配分する。
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