行動経済学理論に基づく生活習慣病予防プログラムが日本人に効果があるかについての知見を得ることを目的とする。具体的には、一般住民の健康関連生活習慣と健康行動の意思決定に関する調査、ブッフェ方式において料理の順番が食の選択・摂取に与える影響に関する調査等を行った。一般住民への調査の結果、性別、年齢、婚姻状況、学歴、収入が健康メッセージの効果の認識と関連していた。ブッフェ調査では、料理の種類ごとの品目数の比較において、野菜料理を先に並べると野菜料理の摂取品目数が多くなり、逆に肉料理を先に並べるとタンパク質料理の割合が高かった。日本人においても料理の順番は食の選択や摂取量に影響を与えることが示された。
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