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2015 年度 実績報告書

青年期から老年期の脚筋力の推移及び循環器疾患、介護・死亡予防のための疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 25460756
研究機関愛媛大学

研究代表者

岡田 克俊  愛媛大学, 総合健康センター, 准教授 (10314949)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード脚筋力 / 動脈硬化 / 体力 / 循環器疾患 / 要介護 / 生活習慣 / 死亡
研究実績の概要

青年~老年期の対象者に、継続してベースライン調査としての脚筋力測定及び追跡調査を実施した。本年度は、研究期間中に新たに得られた追跡情報をもとに、青年期の脚筋力がその後の転倒等に及ぼす影響について検討を行った。
本検討における調査対象は、18歳以上30歳未満の学部生・院生等の正規学生(留学生を除く)のうち、2011~2014年度の各年度の在籍者36,179人(延べ人数)の中で、1年後も在籍していた26,679人とした。調査対象のうち、ベースライン時に集団健診を受診した22,659人中10,309人について脚筋力測定を完了し、脚筋力測定完了者の84.8%(8,740人)が翌年も集団健診を受診し、うち「1年間の転倒等の有無」についてのアンケートに回答した者は8,094人であった。
なお、脚筋力の評価には、既報と同様に、両足同時測定による膝関節伸展筋力を体重で除したWeight Bearing Index(以下WBI)を用い、男性はWBIが1.0未満、1.0以上、1.2以上、1.5以上、1.8以上の5群に、女性は1.0未満、1.0以上、1.2以上、1.5以上の4群に区分して比較した。
WBIとその後の1年間に転倒した者の頻度について、WBI低値群の5.6%の者が1回以上転倒ありと回答しており、WBI増加に伴い転倒の頻度は低下した。一方、女性では1回以上の転倒では明らかな傾向性を示さなかったが、2回以上転倒した者の割合は、WBIが増加するにつれて減少傾向を示した。また、サブ解析において、転倒ありの者のうち、男性の11.4%、女性の9.0%が携帯やスマホ等を使用していたと回答していた。
これらから、青年期においても脚筋力の保持・増進は重要であることが明らかとなり、また、無用な事故の予防のためにも、「歩きスマホ」に気を付ける必要があることも明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 愛媛大学総合健康センター研究WEB

    • URL

      http://info.ehime-u.ac.jp/kenko/study/index.html

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公開日: 2017-01-06  

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