DNA損傷マーカーである尿中8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OHdG)の濃度は、女性では総身体活動量と負の相関が、男性では中高強度の身体活動量と負の相関がみられた。一方、遺伝子損傷修復酵素である8-oxoguanine DNA glycosylase 1(hOGG1)のプロモーター領域のDNAのメチル化は、身体活動量とは正の相関がみられた。身体活動量が高いと内因性の抗酸化能が亢進しDNA損傷が低下すること、逆に、身体活動量が低いとDNA損傷が増加するため、hOGG1を発現するためにDNAのプロモーター領域は低メチル化状態となる可能性が示唆された。
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