本研究では動脈硬化性疾患やその危険因子の発症にかかわる、健診での血圧や血液検査の経年齢的変化の影響について検討した。まず、3年間の研究期間で、地域住民健診を継続し、健康情報の入手、これまでのものに統合し30年間2000名の健診受診年の検査成績を含むデータベースを整備した。このデータベースを用い、混合効果モデルにより動脈硬化危険因子、動脈硬化疾患の進展についての解析を行った。 今回は、インスリン抵抗性(IR)と血圧の関連について解析し、IRレベルが経年的な血圧レベルの上昇に関連することを明らかにした。また、トリグリセリド値にも同様の傾向があったが、他の脂質異常との関連は認められなかった。
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